
この記事では、作曲初心者の方に向けて、筆者がこれまでの作曲経験から学んだアレンジのコツ・ポイントを共有します。
ご参考にしてみてください。
はじめに
この記事では、筆者がこれまでの作曲経験から学んだアレンジのコツ・ポイントを共有します。
筆者自身が今後の作曲の中で気を付けたい、という意味でもまとめております。
アレンジに正解というものはなく、個々の音楽性や感性によって異なります。
ただ、より良いアレンジをするためのヒントとして、この記事を参考にしていただければ幸いです。
作曲におけるアレンジのコツ・ポイントまとめ
縦の(音域的な)バランス
同じような音域に偏らせずに、低音域から高音域までの音をバランスよく配置することで、豊かな響き・迫力のある響きが得られます。
特に曲の盛り上がる部分では、スカスカな音域がないようにしたほうが良い、というのが一つセオリーとしてあります。
一方、曲の静かな部分では、特定の音域だけが目立っているなど、割とスカスカな音域があっても成立することが多いです。
あえてそうすることで、緊張感や面白い効果を狙うこともできます。
また、低音域ではローインターバルリミットというものに注意が必要です。
低音域になればなるほど、近い高さの音を同時に鳴らすと濁った響きになってしまうので、中高音域と比べると、低音域では音の間隔をを広めにとるよう推奨されることが多いです。
横の(リズム的な)バランス
各パートが別々のリズムで演奏することで、曲に複雑さが生まれ、単調さ回避を狙えます。
各パートがリズム的にすみわけをすることで、各パートの役割が明確になり、際立たせることができます。
あるパートの演奏の隙間に、別のパートで装飾や合いの手的なフレーズを入れることで、対話のような効果も狙えます。
ただし、動きがバラバラであればあるほど良いというわけでもありません。
全体として聴いたときに、どのようなリズム・ビートを強調したいのかを考えることも重要だと思います。
また時として、すべてのパートで同じ動きをする場合もあります。
これは、曲のキメとなる部分などで効果的です。
各パートの役割のバランス
同じパートに同じことをずっとやらせると、単調な印象を与える恐れがあります。
歌モノの場合、ボーカルがずっとメロディをやるというのはある程度仕方ないかと思います。
しかし、なるべく各パートの役割を変えながら曲を展開させることで、リスナーを飽きさせないための工夫ができます。
時としてベースパートが主役になることもあり得ます。
音数のバランス
楽曲全体として、音数(おとかず)が多ければ多いほど良いわけではありません。
無駄なパートを減らして洗練させることも大切です。
シンセ系の楽曲などでは特に、少ない音数で魅せることが多いです。
厚みのあるシンセとドラム、という2パートだけで構成された曲なんかもあります。
その他のジャンルでも、常にすべてのパートが演奏しているということはあまりありません。
一曲を通して常に和音を鳴らさなければいけないという決まりもありません。
ある部分で伴奏を極端に少なくしたり、無伴奏のソロ部分を作ることで、メリハリがついたり、リスナーを一瞬ドキッとさせる効果を狙えます。
一般的に、ダイナミクスと音数は比例するようにすると良い、とされています。
例えば、オーケストラをイメージするとわかりやすいかもしれません。
盛り上がる部分ではたくさんの楽器が演奏していますが、静かな部分でたくさんの楽器が演奏しているというのは稀です。
まとめ
作曲初心者の方に向けて、アレンジのコツとポイントをまとめました。
ご自身の楽曲のアレンジにおいて、この記事が参考になれば幸いです。