この記事では、作曲初心者の方向けに、作曲のアイデアが浮かばないときの対処法を紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さい。
はじめに
作曲のアイデアが浮かばないことは、どんな作曲家にもあることだと思います。
筆者自身もアイデア出しに苦戦することが多々あります。
しかし、作曲を始めた最初のころよりは断然アイデアが思い浮かぶようになりました。
アイデアが浮かぶようになるために、筆者なりに工夫・実践してきたことがあります。
この記事では、そのような筆者の経験をもとに、作曲のアイデアを生み出すための対処法を共有します。
作曲のアイデアが浮かばないときの対処法
「この曲みたいなのを作りたい」という目標を決める
まず、作りたい曲のイメージを具体的に持つことが大切です。
そのために、「この曲みたいなのを作りたい」という目標を決めることは、特に即効性のある方法だと思います。
その曲のメロディを真似るというよりは、曲の雰囲気や展開、アレンジを参考にします。
一つの曲に絞らず、「こんな感じのを作りたい」と何となく決めて、参考になりそうな曲をいくつか探すというのも良い方法です。
これを「パクリ」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、「芸術は模倣から始まる」と言われるように、他の作品からインスピレーションを得ることは自然なことです。
Apple Musicのアーティストページには、そのアーティストが影響を受けた曲のプレイリストがあります。
このことからも、どんなアーティストでも他のアーティストの曲からインスピレーションを得ていることがわかります。
たくさんの曲からインスピレーションを得る
前項では、「具体的な目標となる曲を決める」という話をしました。
しかし、それにかかわらず日常的に多くの曲を聴くことも大切です。
日ごろから多くの曲を聴いておくことで、アイデアの引き出しを増やすことができます。
アイデアの引き出しを増やすとは、「この曲で使われてるこの音が好き」、「この曲のこの表現が面白かったな」といったものを記憶として蓄積していくことです。
「自分はなぜこの曲が好きなんだろう」ということを考え、分析することも大切だと思います。
そのアイデアの引き出しから自分のセンスで選び、楽曲の中に自由に取り入れることで、時として意外な組み合わせが生まれることもあるでしょう。
そういったところに、ある種のオリジナリティが出てくるのではないでしょうか。
曲を考える訓練をする
こちらは少し地道な方法ではありますが、長期的に見ると効果があると思います。
とにかく頭の中で曲をたくさん考えることで、アイデアを思いつく訓練になる、という話です。
「曲のアイデアを思いついたけど忘れてしまった」という経験があるかもしれません。
しかし、忘れてしまったとしても、考えるという行為自体に意味があります。
考えるという行為の積み重ねにより、次第にメロディや曲の展開の作り方が上手になっていくと思います。
この時にも、前々項で話した「この曲みたいな感じ」というイメージがあると良いと思います。
もちろん、完全に自分のセンスで考えるのもありです。
また、続けていくうちに自分の癖も分かってきて、「こういうメロディにしがち」といった傾向が見えてきたりします。
しかし、これは必ずしも悪いことではなく、「〇〇節」という言葉もあるように、個性として捉えることもできます。
一方で、その癖を直そうとするのも、多様な曲を作れるようになるための良い選択だと思います。
まとめ
作曲のアイデアが浮かばないときは、目標となる曲を決めたり、他の曲からインスピレーションを得ることが効果的です。
また、ただ頭の中で曲を考えるという行為自体、アイデアを生むために効果的な訓練だと思います。
作曲のアイデアを生み出すにあたり、この記事が参考になれば幸いです。