この記事では、「曲が完成しない」と悩んでいるDTM初心者の方向けに、曲を完成させるためのヒントを共有します。
ご参考にしてみてください。
はじめに
DTM初心者の頃、曲が完成しないことに悩むことが多いのではないでしょうか。
筆者も同じように悩むことがしばしばです。
ただ、筆者のこれまでの経験と反省をもとに、「曲が完成しない」と悩んだ時のヒントをまとめてみました。
ぜひご参考にしてみてください。
曲が完成しないDTM初心者のためのヒント
曲に正解はない
実際のところ、曲に「正解」はありません。
国内の超有名アーティストも、インタビューのなかで「ほぼ全曲直したい部分がある」とコメントしていました。
筆者が好きなゲーム音楽の作曲家の方も、自らの楽曲について「あそこをああすればよかったな、というのがいろいろある」とコメントしていました。
プロの曲を聴くと、多くのリスナーからすると「これ以上ない完成品」のように聴こえるかもしれません。
しかし、実は作った本人たちは完全には満足していないことも多い、というのがうかがえます。
プロの曲であっても、完全な「正解」というものは存在しません。
曲には正解がないことを受け入れ、ある時点で「完成」と判断しなければ、当たり前ですがいつまでも曲は完成せず、ほかの人に聴いてもらえない、ということですね。
リファレンス曲を用意する
「曲に正解はない」だけで終わってしまうと、余計に迷ってしまうかもしれません。
そこで、具体的な対処法としては、まずはリファレンスとなる曲を用意することが挙げられます。
つまり、「この曲みたいにしたい」という目標となる曲を用意する、ということです。
「リファレンス曲に近づける」というのを完成の基準にすることで、ある程度迷いなく制作を進めることができるのではないでしょうか。
ただ、はじめからプロの曲に完全に近づけるというのはなかなか難しいかと思います。
なので、今の自分の実力の中で「ある程度近づけられた」と思ったら、そこで完成とします。
完成した曲を聴いて、リファレンス曲と比較する中で、いろいろと課題も見えてくるかと思います。
その部分をまた勉強・練習して次の曲に活かす、という繰り返しにより、上達につながるのだと思います。
細かい部分はほどほどに
曲を制作する側があれこれこだわっても、実際リスナーには細かいところまでは伝わらない可能性もあります。
リスナーが気にしていないかもしれない細かい部分にこだわりすぎると、曲が完成しない原因になります。
例えば、音の強弱や音色の微妙な違い、ミキシングにおけるEQやコンプレッサーの細かな調整などが挙げられます。
これらはほどほどにして、全体のアレンジを洗練させたほうが、効率よくクオリティを上げられ、リスナーにも伝わりやすいかもしれません。
リスナーからのフィードバックについては、筆者自身まだ経験が多いとは言えないので、あまり偉そうなことは言えません。
ただ、ほかの経験豊富な方の意見も参考にした限りでは、上記の視点はおおむね間違っていないのではないかと思います。
満足いくまでやり続けるのもあり
もちろん、満足いくまでやり続けるのも一つの方法です。
これは対処法とは違うかもしれませんが、自分のこだわりを大切にすることも重要だと思います。
「完成しない」ということ自体をあまり悩みすぎなくてもいいのかもしれません。
1曲についてこだわりをとことん追求するか、早く次の曲の制作に移るか、どちらを選んでも正解な気がします。
経験できることの内容が違うだけで、何らかの上達につながるという点ではどちらも同じだと思います。
まとめ
「曲が完成しない」というのは、多くのDTM初心者にとって壁になることではないでしょうか。
この記事が、曲を完成させるための参考になれば幸いです。