
DTMを始めたいと思っている方向けに、必要なもの・あると良いものを概要でまとめてみました。
ぜひご参考にしてみてください。
はじめに
DTM(デスクトップミュージック)を始めたいと思っている方向けに、必要なものを概要でまとめてみました。
最低限必要なものに加え、あるとより良いというものもまとめました。
もうDTMを始めているという初心者の方にも役立つかもしれません。
なお、スマホを使ってDTMをする方もいますが、ここではパソコンを使ったDTMを前提としてご説明します。
ぜひご参考にしてみてください。
DTMに必要なもの
最低限必要なもの
パソコン
まず、DTMを行うためには、ソフトを動作させるためのパソコンが必要です。
パソコンのスペックが高いほど快適に作業ができますが、初心者の方はまず手持ちのパソコンで始めてみるのも良いでしょう。
以下に、DTMを最低限快適に行うための、パソコンのスペックの目安を記載します。
項目 | スペックの目安 |
---|---|
CPU | Intel Core i5以上 |
メモリ | 8GB以上(16GB推奨) |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
OS | Windows 10以降、またはmacOS 10.13以降 |
上記よりもさらにスペックの高いパソコンにすることで、負荷がかかる処理や大量の処理・データ保存にも対応できるようになり、DTMの作業効率化・楽曲のクオリティ向上につなげることができます。
DTMのためのパソコンの選び方の詳細については、以下の記事にまとめています。
DAW(Digital Audio Workstation)
音楽制作の中心となるソフトウェアとして、DAW(Digital Audio Workstation)というものが必要です。
正確には、ほとんどの人はDTMを行うためにDAWを使っています。
以下にシェア率の高いDAWをいくつか紹介します。
DAW名 | メーカー |
---|---|
Cubase | Steinberg |
Studio One | PreSonus |
Logic Pro | Apple |
Ableton Live | Ableton |
FL Studio | Image-Line |
Pro Tools | Avid Technology |
各種のDAWには、それぞれ特徴や売りにしている機能があります。
そのあたりをチェックしたうえで、作りたいジャンル・やりたいことに適したDAWを選ぶと良いかと思います。
また、無料で提供されているDAWもあるので、まずはそちらで試してみるのも手です。
以下に無料DAWの例を挙げます。
DAW名 | メーカー |
---|---|
Cakewalk by BandLab | BandLab |
GarageBand | Apple |
Studio One Prime ※2024年10月で配布が終了してしまいました。 | PreSonus |
Tracktion T7 | Tracktion |
Waveform Free | Tracktion |
DAWには、いろんな楽器やシンセなどのソフト音源が最初から付属しているため、それらを用いてすぐに音楽制作を始めることができます。
なお、後からサードパーティー製(他社製)のソフト音源をインストールして、お手持ちのDAWに追加することもできます。
ただし、無料版のDAWでは、サードパーティー製のソフト音源を追加できない場合もあります。
サードパーティー製のソフト音源(プラグイン)のインストール方法については、以下の記事にまとめています。
興味があればこちらもご参照ください。
また、DAWの選び方について、より詳しくは以下記事にまとめています。


あると良いもの
パソコンとDAWだけでもDTMを始めることは可能です。
ここからは、楽曲の品質向上や作業効率化のためにあると良いものを紹介します。
オーディオインターフェース
オーディオインターフェースは、パソコンと楽器やマイクを接続するための機器です。
マイクや楽器からの音をデジタル信号に変換し、パソコンに高音質で録音できます。
また、後述のモニタースピーカーを接続する際にも必要となる場合が多いです。
スペックが高いものほど高音質での録音やモニタリングが可能となりますが、初心者のうちはあまり高価なものを買わなくてもよいかもしれません。
筆者は、DTM機材を売っているお店の方と相談して決めました。
具体的な機種については、以下記事で紹介しています。


モニタースピーカー・ヘッドフォン
モニタースピーカーやモニターヘッドフォンは、DTMに適した音声出力機器で、制作している楽曲の音を正確にモニタリングするのに役立ちます。
一般的なスピーカーやヘッドフォンは、特定の周波数帯を強調するなど、加工された音が出力されるように設計されていることが多いです。
一方、モニタースピーカーやモニターヘッドフォンは、無加工のありのままの音を出力するように設計されています。
このため、音のバランスを正確に把握しながら音楽制作をすることができ、楽曲のクオリティ向上につながります。
スピーカーとヘッドフォンのどちらもあるに越したことはないですが、自身の楽曲がどのようなリスニング環境を想定しているか、という観点も重要になるかと思います。
当然ながら、モニタースピーカーはスピーカーで聴いたときの聴こえ方、モニターヘッドフォンはヘッドフォンで聴いたときの聴こえ方をモニタリングするのに役立ちます。
どちらも様々なスペックの機種が売られているので、予算や楽曲に求めるクオリティなどを考慮して選ぶのが良いかと思います。
また、モニタースピーカーはサイズも様々なので、置くスペースがあるか、というのも確認したほうが良いでしょう。
モニタースピーカーとパソコンの接続方法や、筆者の使用機種については、以下記事で紹介しています。


MIDIキーボード
MIDIキーボードは、DAWにMIDIデータを打ち込む専用のキーボード(鍵盤)です。
マウス操作でもMIDIデータをを打ち込むことはできますが、MIDIキーボードがあると、メロディやリズムをリアルタイムで入力できるようになります。
また、鍵盤を押す強さを感知し、ベロシティのデータとしてそのまま反映されるため、演奏の強弱も簡単につけることができます。
これにより、打ち込み作業を格段に効率化することができます。
鍵盤数は、25鍵、49鍵、88鍵など様々なものがあります。
どのくらいの鍵盤数があると打ち込みやすいか、置くスペースがあるか、といった点を検討すると良いでしょう。
ちなみに、鍵盤数が少なくても、オクターブをシフトするボタンを押すことで、打ち込みたい音域を切り替えることができるため、打ち込める音域に制限があるわけではありません。
また、ピッチベンドやモジュレーションホイールをはじめ、鍵盤以外にも様々な便利機能が付いているモデルもあります。
最初のうちはよくわからなくても、後々それらの便利機能を使えるようになることも考えると、あるに越したことはないかもしれません。
参考までに、筆者が使用しているのはAkai Professionalの「MPK Mini plus」という37鍵のモデルです。
コンパクトながら多機能で、人気機種のようだったので、こちらを選びました。
まとめ
DTMを始めるには、まずパソコンとDAWが必要です。
そこから徐々にオーディオインターフェースやモニタースピーカー、MIDIキーボードなどを揃えていくと良いかと思います。
まずはDAWを触ってみることから始めてみて、音楽制作の楽しさを体験してみてはいかがでしょうか。
DTMを始めるにあたり、この記事が参考になれば幸いです。