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この記事では、DTMのためのパソコン選びに必要な、メモリの基本知識を解説します。
ぜひご参考にしてみてください。
はじめに
DTMを始めるにあたり、パソコン選びは重要なステップです。
今回は、パソコンの「作業台」の役割を持つ、メモリについて解説します。
DTMにおいてメモリは、ソフトウェアの動作や処理速度に大きく影響します。
楽曲制作や編集には多くのデータが関わり、これらをスムーズに処理するためには十分なメモリが必要です。
メモリの容量やその他スペックを選ぶにあたり、ぜひこの記事を参考にしていただけたらと思います。
メモリとは
メモリ(一時記憶装置)は、パソコンが何らかの処理を行う際に、一時的にデータを記録しておくためのパーツです。
SSDやHDDなどのストレージから一時的にデータを呼び出して、まさに作業台のようにメモリ上に記録しておくことで、効率的に処理を行うことができるのです。
ストレージとは違い、メモリにずっとデータを保存しておくことはできません。
メモリの規格
メモリの規格を表す表記として、DDRというものがあります。
例えば、「DDR3」、「DDR4」などと表記されています。
「DDR」の後ろの「3」や「4」の数字は世代を表し、世代が上なほど性能が高くなります。
DDRの世代間には、互換性がないということに注意が必要です。
例えば、DDR3からDDR4のメモリに交換したいと思っても、基盤となるパーツ(マザーボード)が対応できない場合が多い、ということになります。
メモリのスペック
容量
容量は、メモリが一度に記録しておくことのできるデータ量を表します。
単位はGB(ギガバイト)で表され、8GB、16GB、32GB、64GB、128GBなどがあります。
メモリの容量が大きいほど、より多くのデータを同時に扱う処理に対応でき、処理がスムーズになります。
クロック周波数
多くの場合、メモリのDDR表記の後ろに、「DDR3-1333」、「DDR4-2666」などと4桁の数字が表記されています。
この4桁の数字はクロック周波数というものを表します。
一般的にクロック周波数が大きいほど、データの転送速度も速くなります。
なお、転送速度も、GB/sという単位で表記されていることもあります。
デュアルチャネル対応
デュアルチャネルとは、メモリを2枚セットで使うことで、データの転送速度を向上させる技術です。
デュアルチャネルに対応しているメモリであるかどうかも、チェックポイントとなるでしょう。
メモリの拡張性
デスクトップパソコンの場合、メモリを後から増設できる場合が多いです。
ただし、パソコンによって、増設可能なメモリのスロット数には違いがあります。
そのため、メモリの拡張性(後からどのくらい増設可能か)を確認することが重要です。
また、ノートパソコンでは、基本的に後からメモリを増設できないため、最初から十分な容量のメモリを選ぶ必要があります。
DTMで必要なメモリ容量
DAWなどのシステム要件では、メモリ容量として8GBを最低ラインとしていることも多いですが、快適に作業を行うためには16GB以上が望ましいです。
大規模なオーケストラ曲など、多数のトラックを使用する曲を作る予定がある場合、32GBや64GBのメモリ容量があると安心です。
まとめ
DTM用のパソコンを選ぶ際、メモリ選びは非常に重要です。
メモリの種類やスペック、必要な容量、拡張性を考慮して、最適なメモリを選びましょう。
この記事が参考になれば幸いです。