
この記事では、作曲・DTMを独学で学びたいと考えている方に向けて、どのような方法があるかを紹介します。
はじめに
作曲・DTMを独学するには、様々な方法があります。
この記事では、作曲・DTMを独学で学んでいる筆者が、独学の方法としてどのようなものがあるかを紹介します。
なお、筆者がこれまで利用した具体的な本やサイトについては、以下の各種記事にまとめております。


この記事では、各種の独学方法の概要をまとめています。
作曲・DTMの独学方法紹介
書籍で学ぶ
作曲・DTMの入門的な書籍から、特定の音楽理論やジャンル・技術について詳しく解説している書籍まで、幅広く存在します。
書籍を使った学習は、お金がかかるものの、専門家の方が書いたものが多いため、信頼性の高い情報で学べるという利点があります。
書籍には解説用のサンプル音源やMIDIデータが付属していることも多く、それらのダウンロード用URLが記載されていることが多いです。
電子書籍で買っても紙の本で買っても、そのURLにアクセスすればデータを入手できるため問題ありません。
ただ、中には紙の本にデータディスクが付属しているタイプのものもあるため、電子書籍の場合は若干注意したほうが良いかもしれません。
また、MIDIデータが付属している場合は、MIDIデータを読み込めるようにDAWなどのソフトも入手しておくと良いでしょう。
特にDTM関連の書籍では、DAWにMIDIデータを読み込んで確認・編集しながら学習する前提のものが多いです。
ちなみに筆者は最近、目が疲れにくいように紙の本を選ぶことが多いです。
DTMで曲を作ること自体が非常に目が疲れる作業なので、ディスプレイよりも目が疲れにくい紙媒体という選択肢があることも、書籍のメリットかもしれません。
ネットで学ぶ
ネット上にもたくさんの作曲・DTM学習コンテンツがあります。
体系的に学べるコンテンツが充実しているサイトや、特定のジャンル・テーマに特化して役立つ情報を提供しているサイトなど、様々です。
記事内にサンプル音源を貼り付けてくれている場合も多く、その場で再生して実際の音を確認できるので便利です。
プロの方も多くの有益な情報を発信してくれています。
技術的な内容だけでなく、作曲・DTMにまつわる体験談のような記事も非常に参考になります。
YouTubeにも、作曲・DTMに関する様々なトピックについて解説している動画がたくさんあります。
YouTubeは、実際の音を聴いたり、DTMの作業風景を見たりできる点で非常に有用です。
書籍と違い、信頼性のある情報を見つけ出すのがやや難しいかもしれませんが、とにかく情報が豊富なので、上手に使えばネットだけでもかなりの知識・スキルが身につくと思います。
スコアリーディング
スコアリーディングとは、その名の通り楽曲のスコア(総譜)を読む行為を指します。
スコアリーディングを通じて、曲の構成を分析し、アレンジの技術を学ぶことができます。
筆者はオーケストラ曲を作れるようになりたくて、クラシック曲のスコアリーディングに取り組んでいます。
筆者は、実際の楽曲の音源も聞きながら、スコアリーディングしています。
こうすることで、スコア上で見るアレンジ内容と、実際の演奏の聴こえ方を結びつけながら学習することができます。
もちろんオーケストラ以外のその他のジャンルについても、既存の曲のスコアを入手してスコアリーディングすることは、アレンジの学習に効果的だと思います。
楽譜ではなくMIDIデータが手に入るのであれば、それでも良いと思います。
最初のうちはスコアを読むのが大変かもしれません。
しかし、根気よく取り組むことで徐々に慣れていき、アレンジを分析する力、そしてそれを自分の作曲に活かす力がついていくのではないかと思います。
スコアリーディングのやり方やポイントについて、より詳しくは以下の記事にまとめています
音楽をたくさん聴く
音楽を聴くことも、立派な独学方法の一つだと思います。
作曲のアイデアを引き出すためには、たくさんの音楽を聴くことが重要だと思います。
筆者は作曲・DTMを始めてから、どんな曲を聴くときにも、自分なりに分析する癖がつきました。
曲を聴きながら、何か自分の作曲に活かせる部分がないかというのを、自然と探しています。
街なかやお店で流れるBGMでさえ有益な教材になります。
幅広いジャンルやスタイルの音楽に触れることで、より多様なアイデアが思いつくようになり、自分の作曲の幅を広げることができるはずです。
Apple MusicやSpotifyなどのストリーミングサービスの普及で、様々なジャンルの音楽に手軽に手を出せる時代になりました。
そういったサービスを利用している方は、せっかくならこれまで聴いたことがないような音楽を積極的に聴くようにすると良いかもしれません(筆者自身にも言い聞かせています)。
また、生で音楽を聴く機会があるとさらに良いでしょう。
リアルな音や演奏を知っていることで、DTMによる打ち込みの曲であってもリアリティの向上につながると言われています。
例えば、コンサートやライブに足を運ぶのも良い勉強になると思います。
筆者は趣味でトランペットをやっていて、管楽器のアンサンブル教室に通っています。
プロの先生やほかの生徒の演奏を生で聴く体験は、知らず知らずのうちに作曲にも役立っていると感じています。
まとめ
作曲・DTMを独学で学ぶためには、上記のように様々な方法があります。
この記事を参考に、各種の方法を組み合わせながら、ぜひ自分に合った学習方法を見つけてください。