
この記事では、作曲・DTMの初心者の方向けに、勉強がうまくいかないと感じた時にヒントとなるような内容を共有しています。
ぜひご参考にしてみてください。
はじめに
作曲・DTMの初心者の方で、勉強がうまくいかない・行き詰まる、ということはよくあるのではないでしょうか。
筆者自身も、勉強したことをなかなか理解・活用できずにモヤモヤしていた時期が長かったです(今も常に奮闘していますが)。
それでも、勉強を続けてきた中で、「これは実践してよかった」みたいな経験がいろいろあります。
そこでこの記事では、筆者のこれまでの経験をもとに、「作曲・DTMの勉強がうまくいっていない」と感じた時のヒントを共有します。
ぜひご参考にしていただけたらと思います。
勉強がうまくいかないときのヒント
音を確かめる
作曲・DTMを勉強するとき、文字や楽譜ばかりを頼りに勉強しているということはないでしょうか。
やはり音楽なので、理論書やネット上の教材で解説されている内容が、「つまりは音としてどう聞こえるのか」というのをなるべく聴いて確認することが大切です。
勉強している教材が、音源をその場で確認できるようなものであれば良いですが、すべてがそうとは限りません。
そのため、スマホにピアノのアプリや、コード(和音)を手軽に確認できるアプリをインストールして、気になったときに音を確認できるようにしておくと便利です。
自分なりにメモする
これは作曲・DTMの勉強に限らずと思いますが、勉強したことで自分なりに大事と思ったことはその都度メモしておくのが良いと思います。
自分の言葉でメモすることで、記憶に定着しやすくなる効果が期待でき、後で曲作りの際にポイントを見返すのにも役立ちます。
筆者はスマホのメモを使って、「コードについての話」、「アレンジについての話」など、ざっくりとカテゴリ分けをして箇条書きでメモしています。
特に、コード進行のポイントをまとめたメモは、実際にコード進行を考える際によく見返しており、まとめておいてよかったと思っています。
そんな風に、曲作りをする際に簡単に見返せるチェックリストのようにすると、使えるメモになると思います。
「自分が曲作りをするとき、今勉強していることはどんなことに使える?」というのをなるべく考えながらメモするのが望ましいですね。
繰り返しやる
一度勉強したことをすべて覚えていたり、完全に理解できているとは限りません。
これも作曲・DTMの勉強に限らずですが、復習もやはり記憶の定着や理解を深めるためには有効です。
筆者も、一度勉強した内容でも忘れてしまっていたり、完全には理解できていないことも多いので、同じ教材を2周以上復習することはよくあります。
根気がいる地道な手段ですが、着実に力がつく正攻法な気がします。
この時、例えば同じ理論などでも、別の教材で復習してみるというのも手です。
そうすることで気分転換になったり、別の切り口から解説されていて新しい発見があったりと、いろいろメリットがあると思います。
曲を分析する
ある程度理論的なことを勉強したら、切りの良いタイミングで曲の分析をやってみるのも良いと思います。
プロが作った曲などを分析して、それまで勉強してきた理論でどういう解釈ができるかを考えることで、知識を実践的に使えるようにするための訓練になります。
「何の曲を分析したらいいかわからない」という方は、自分が作りたいと思っている曲のお手本になりそうな曲を分析してみてはどうでしょうか?
また、曲分析と聞くと「耳コピ」のようなものを思い浮かべて、ハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。
しかし、必ずしも本格的に耳コピのようなことをやる必要はないと思います(筆者も耳コピはやったことがありません)。
自分で耳コピをしなくても、曲のコード進行を自動で解析してくれるアプリなんかもあります(筆者はYAMAHAの「Chord Tracker」というアプリを使っています)。
おそらく、最近ではAIが曲分析を行ってくれるようなツールも出てきているのではないでしょうか(筆者はあまり詳しくないのですが)。
コード進行だけでもわかれば、「この部分のコード進行はどういう解釈ができる?」という分析ができます。
楽譜(スコア)やMIDIデータが手に入るのであれば、それらを確認しながら曲を聴くことで、より詳細な分析ができます。
それらがなくとも、ただ曲を聴いて、「どこでどういう音・楽器がなっていて、どういう役割をしている?」というのを一生懸命聞きとろうとするだけでも、立派な分析と言えます。
いきなりすべてを完ぺきにやらなくてもいいので、便利なツールも活用しつつ、ちょっとずつ分析の精度を高めていくつもりでトライしてみてはいかがでしょうか。
アウトプットする
「勉強がうまくいかない」と感じるとき、インプットが過多になっているという可能性も考えられます。
作曲・DTMだけでなく、クリエイティブな分野であればなんでもそうだと思いますが、勉強ばかりしていても、実際の創作(アウトプット)の段階で使えるようにならなければ意味がありません。
「理解できていないかも」と自信がなくなるのは、単純にアウトプットが少なすぎて、勉強したことを実践で確認する作業が足りていないからかもしれません。
多少勉強が中途半端でも、果敢にアウトプットしてみることが大切です(筆者自身にも言い聞かせています・・・)。
むしろアウトプットも勉強の一部であり、自信がない部分を確認するための作業とも言えます。
アウトプットする中で、それまで勉強したことがうまく活かせる場合もあれば、「なんかうまくいかない」となる場合もあるでしょう。
そんな風に、アウトプットする中でしか見えてこない課題もたくさんあります。
うまくいかない部分を自分で試行錯誤すること自体も勉強ですし、また読んでいた本やサイトに立ち返って、「ちょっと理解できてなかったかな」と思う部分を復習するのも良いでしょう。
専門家に教わる
独学だとどうしても行き詰まってしまう・自信がないと感じる場合は、専門家の方に教わるのも手です。
筆者自身は、作曲・DTMは現在独学なのですが、楽器(トランペット)をプロの先生に習っています。
そのため、音楽を音楽の専門家に教わることの貴重さ・特別さは理解しているつもりです。
余裕があれば、作曲・DTMも習ってみたいと思っています。
「習うことを検討しているけれど、音大や専門学校に通うのは難しい」という方は、スクールを利用するのが良いかもしれません。
筆者も作曲・DTMのスクールに興味があって調べていたことがあり、以下の記事で面白そうと思ったスクールをいくつか紹介しているので、興味があればご参照ください。


筆者が実践してきた独学方法
参考までに、筆者がこれまで行ってきた作曲・DTMの具体的な独学方法を以下の記事にまとめています。
よろしければこちらもご参照ください。
まとめ
以上、作曲・DTMの勉強がうまくいかないときのヒントについて、筆者の考えを述べました。
特に、「アウトプットも怠らない」というのが大事かなと感じています。
勉強に行き詰まってしまったとき、この記事を見返していただくことで、少しでも参考になれば幸いです。